1964年、日本で初めてオリンピックが開催される時に行われた聖火リレー。
当時の聖火リレーのために「アサヒシューズ」さんが世界各国の聖火ランナーさんのために、手掛けたシューズが、復刻される事で話題を呼んでいます。
今回は、過去に開催された東京オリンピックの歴史と復刻される幻のシューズについて調べてみました。
まずは幻のシューズの発端である1964年の東京オリンピックを調べてみよう
今、日本中で話題になっている話題のシューズですが、事の発端は言うまでもなく「日本で初めて開催された東京オリンピックの聖火リレーです。」
1964年の聖火リレーのために「日本ゴム株式会社・現在:アサヒシューズ」さんがシューズを手がけました。
そのシューズは、日本だけでなく、世界中の聖火ランサーさん達に提供されたようです。
その数は約5,000人とのこと。
海外12カ国806人を含む約5,000人のオリンピック聖火ランナー(正走者)にシューズを提供したとある。
引用元:ゴム報知新聞NEXT
現代ほど、技術が発展していない昔に、これだけのシューズを世界各国に提供した日本ゴム株式会社さんには、とても壮大なドラマがありそうですね。
聖火リレーの火はオリンピア遺跡から太陽の火を採火して現地まで運ばれる
ところで皆さんは、聖火リレーの火はどのように灯されているのかご存知ですか?
聖火リレーの火は、ギリシャにあるオリンピア遺跡という場所で「太陽の光から火を採火してオリンピック開催地まで人々がリレーをして運んでいくんです。」
太陽から頂いた聖火を、国を超え、海を超え、人種超えるたくさんの人達でつなぎ続けて、開催地に聖火が届けられるんですね。
世界が熱狂するオリンピックを開催するために行われる「聖火リレー」も、オリンピックに負けないドラマが繰り広げられているんです。
1964年の東京オリンピックの際に行われた聖火リレーってどんなルートだったの?
当時の聖火リレーでは、オリンピア遺跡から始まった1つの聖火がどのように東京までたどり着いたのでしょうか?
オリンピア遺跡から聖火が初めて日本に到着したのは、「沖縄」でした。
そこから「10万人を超える聖火ランナー」さん達が、国立競技場へ聖火を送り届けたんです。
また、日本に聖火が届けられるまでに「たくさんの世界の人達の力」がありました。
当時、聖火はアジアの12ヶ国を超えて、日本に届けられたんです。
それまでに16,000km以上の距離があり、走者さんだけでも870人を超える協力者さんがいたんですね。
オリンピックを成功させるために、世界中の数多くの人達が、聖火リレーに協力してくれた事に、私たちは感謝しなければいけませんね。
【海外リレー】
空輸総距離=15,508km、地上リレー総距離=732km(870区間)、参加走者総数=870人
【国内リレー】
空輸総距離=2,692km、地上リレー総距離=6,755km(4,374区間)、参加走者総数=100,713人※
(『第18回オリンピック競技大会公式報告書(上)』より)引用元および上記までの参考サイト:レファレンス協同データベース
※当時の貴重な情報を残してくださり、ありがとうございます。
トータルの距離を計算してみると「25,687km」参加走者総数は「101,583人」にもなります。
地球1周は約4万キロである事は、学校の授業で皆さんご存知だと思いますが、地球を半周以上する距離を10万人を超える人たちの手で成果がつながれてきた事を考えると凄く感動しますよね。
ちなみに、東京ドームの収容人数は「55000人」ですので「東京ドーム約2つ分の人達」によって、地球を半周以上超えてきた事になります。
当時、最後のランナーを務めた人って誰なの?
当時の1964年、東京オリンピックを開催するために、最後のランナーを務めたのは「坂井 義則」さんという人です。
彼は、第二次世界大戦時に原子爆弾が広島に投下されてから、1時間半後にこの世に生を受けた人です。
彼は本来、聖火ランナーに選ばれてなかったのですが、彼が日本の終戦のきっかけとなった原爆が投下された日に生まれた人であることから、急きょ「最後の聖火ランナー」を務める事になったのだそうです。
坂井は広島市に原子爆弾が投下された1時間半後に、現在の広島県三次市(当時は双三郡三次町)にて出生した。
参考サイト:Wikipedia
当時の戦争時代、きっと誰もが、命を捨てるように戦う戦争が終わり、平和になる事を願った事でしょう。
当時、坂井さんが最後の聖火ランナーになったのも、世界が平和になってほしいという想いがあったからなのではないでしょうか?
今、世界では核兵器禁止条約に積極的な動きを見せていますが、日本は「地球で唯一の被爆国」であるにも関わらず、この条約に参加していません。
複雑な世界情勢あっての事なのかもしれませんが、いつの日か世界が平和に、幸せになれる日が来るといいですね。
オリンピックは世界各国のトップを目指すスポーツ選手の競い合う場であると同時に「世界が1つになる貴重な機会」でもあると私は思っています。
今回のオリンピックが、無事に成功で幕を閉じる事はもちろん、これを機に世界が良い方向へ向かってくれるといいですね。
また、障害者さん達が競うパラリンピックも、世界中の障害者さんに希望を与えてくれるといいですね。
2020年の聖火の火は日本のどこに到着する?
来年に開催される東京オリンピックの聖火リレー。
聖火の火が日本に初めて付くのは「福島県です。」
これはおそらく「3・11」東日本大震災の被害を受けた場所だからではないでしょうか?
聖火は「日本全国47都道府県を移動するルートとなっているんです。」
東京はもちろん、47カ所目である最後の場所となっており、必ずあなたが住んでいる場所に聖火が運ばれるのは、とっても嬉しいですよね。
東京2020オリンピックの開催がきっかけに、日本がもっと元気になってくれるといいですね。
ちなみに、今回の聖火リレーの場所やスケジュールは、下記のサイトで詳しく紹介されていますので、自分が住んでいる場所にいつ聖火がやってくるのか確認したい人は、以下のサイトをチェックしてみてください。
当時の聖火リレーで使われていた幻のシューズが手に入る!?
これだけ壮大な東京オリンピックの聖火リレーで使われた、幻のシューズが55年ぶりに復刻される事が決定しています。
当時のシューズを作った、アサヒシューズさんでも、幻のシューズの情報を入手するのは、難航し、再現するのがとても難しかったそうですが、来年の4月を予定に販売されるそうです。
オリンピックと深いつながりのあるシューズを、あなたも実際に履いて「地球を走れるのは、とても嬉しいですよね。」
復刻されるシューズはとても貴重だと思いますので、これを機に購入を検討してみてはいかがでしょうか?
世界がより良くなりますように。